今日、私宛に手紙が届きました。送り主は、娘たちの小学校で非常勤講師として保健指導をして下さっていた○○先生(女性)。
産休でお休みしていた先生に代わりこどもたちにご指導していただきましたが、一年間の任期を終え、8月にお辞めに
なられた先生からの手紙でした。


PTA本部の仕事をするようになってから、先生方といろんな話や意見を交換する場が増えたのですが
その中でも、とても気さくに明るく話し掛けて下さったのが、この○○先生。こどもたちの話題に止まらず
会う度にいろんな話をしていました。妊娠中だった私の身体をいつも気遣ってくれたり、女同士(笑)の話をしたりと
楽しい思い出がたくさんあります。


7月のことですが、そんな○○先生からある事を頼まれました。それは、
「今度5年生の生徒たちを対象に自分が行う特別授業で”生と性の大切さ”について伝えたいんだけど
是非○○さん(私)にゲストティーチャー(笑)として授業に参加して欲しい」というものでした。
妊娠中の私に、是非直接こどもたちの前で、妊娠・出産の素晴らしさ、大変さ、意味の大きさを伝え、
他の資料や学習内容とともに、こどもたちに生命誕生の仕組みと両親・家族の愛情や保護によって誕生・成長して
きたことを知り、命の大切さに気付き、かけがえのない命を大切にしていこうとする気持ちを持ってもらいたい・・とのこと。
初めお話をいただいた時は、あまりに大きなテーマに戸惑ってしまいましたが、先生の一生懸命な思いが伝わってきたので
お受けすることにし、いろいろ準備を進めていたんです。
「自分が誕生するまでの家族の気持ちを知る」という学習内容にそって、5年生の生徒たちからは
私にいろんな質問が前もって届けられました。


「赤ちゃんが出来た時、どんな気持ちでしたか?」
「赤ちゃんを守るために、家族はどんなことを協力してくれますか?」
「おなかに赤ちゃんがいて気を付けていることは?」
「赤ちゃんと初めて会えた時、なんて言いたいですか?」


などなど。アンケート用紙に書かれたそれらの質問に一つ一つ答えながら、私もいろいろ勉強させられました。
そして、その授業が行われる日を楽しみにしていたのですが・・・


結局その後私は妊娠中毒症などの影響で体調が悪くなり、立っているのも辛いほど横になってばかりの苦しい日が続いたので
いろいろ準備を進めてくれていた○○先生やこどもたちに申し訳ないと思いつつも、授業への出席を取り止めにしてもらったのでした。
先生、5年生の皆さん、あの時は本当にごめんなさい。
でもそんな私に、こどもたちがメッセージをくれました。


こどもたちがくれたメッセージ



「がんばって元気な赤ちゃんを産んでください。」
「産むとき痛いと思うけど、がんばってください。」



嬉しかったなぁ。それらのメッセージが書かれた用紙を読みながら、泣いてしまったあの時。
授業のお役に立てなかったものの、私もたくさんの温かい気持ちをいただき、いろんなことを学び教えてもらいました。
そういった機会を与えてくれた○○先生。本当に感謝しています。


そんな、みんなからの温かい気持ちを胸に頑張った出産で、無事生まれてきてくれたはるま。
○○先生!あの時私のお腹の中にいた命は、今こんなにもすくすく元気に育ってくれていますよ!!





  どう?笑


  こっちは、どうよ?笑



またいつかお会いできる日を楽しみにしていますからね。
いただいた手紙には、「命の授業という大きなテーマを指導したいなんて思っていましたが、家庭の中では
あたり前に命の大切さについて学んでいるという事に気付き、ちょっと恥ずかし気持ちにもなりました。」
と書かれていましたが、先生がこどもたちに伝えようとした気持ちは、ちゃんと届いていると思いますよ。
だって、あの時メッセージをくれたこどもたちも、今、はるまの誕生を本当に喜んでくれて可愛がってくれていますから。
先生の授業で、命という存在のかけがえのなさに気付き、自分のこと、そして他の人の命も大切にしようとする気持ちを
高めることが出来たからだと思います。何より、こどもたちが自分のことを否定するのではなく、自分が好き!という
自己を肯定し大切にしようと思う心を、こどもたちは先生から学んだんじゃないかな。
一年間ご指導いただき、本当にありがとうございました。
手紙も、ありがとうございました。お元気で!!また呑みましょう。笑