最近、勤め先の古物屋のお店にお花を飾るようにしています。
ささやかな楽しみなのですが、お店の花瓶のほかに、家から「瓶」を持ち込んで飾ったりもしていました。
その、白いフリージアとミントの葉を小さく活けた小ぶりの「瓶」をお客さんが
「この瓶は、売り物じゃないのかしら?」と、手にとって眺めています。
瓶のくびれたところには薄い灰紫のラフィアを巻いておきました。
「う〜。その瓶はね、わたしがこの間まで使っていたごま油の瓶なんですよ。だから、売り物ではないんですよ〜。」
「えっ!これ、ごま油の瓶なの?あらかわいいわね〜。八角形でいい形だから気に入ったわ!じゃあ、帰りにごま油買って帰るわ〜。」
それから、瓶を洗うときは卵の殻を細かく砕いたものと洗剤を入れてシェイクすると結構汚れが落ちますよ、とか雑談をして帰っていかれました。
市販の新しい瓶も、最近はかわいいものがたくさんありますよね。
お連れのお客さんはブルーの瓶を(これはお酒の空き瓶だけど、売り物の瓶。)お買い上げしてくれましたが、その瓶に飾ってあったアイビー(根が生えている)も、欲しいので、おまけにちょうだい、とのこと。
「いいですよ。家のアイビーなんですよ。」
「この葉っぱの形、かわってるじゃない?かわりに斑入りのアイビーを持ってきてあげようか?家のアイビー、斑(ふ)入りなのよ!」
斑入りのアイビーも、うちにあるので、いいですよ、わざわざお持ちいただかなくても。お気持ちがうれしいです。


ちいさなやりとりが、楽しい毎日です。





自宅の玄関に糸巻きを飾って。
薄暗いのよ・・・。