今日は、Shibuya O-EASTでのライブ。
メンバーもスタッフの方々も、連日のライブと移動、お疲れ様です。
でも、きっとそんな疲れも全く感じさせない程の、キレのいい、カッコイイ演奏を
聴かせ魅せてくれることでしょう。
参加される皆さんも、どうぞ楽しんで来て下さーい。




で、今頃ですが、仙台ライブの感想。




個人的にですが、この日のライブを通して感じたキーワードは、ズバリ‥


『感謝』



ということ。




まずは、オープニングアクトの『秋風センチメンタル』
音は、シンプルでどこか懐かしい感覚を覚えさせるような音。
3人組フォークデュオということだけど、実際には歌担当の二人と書道担当の一人で
構成されていて(この日はサポートメンバーあり)、音楽と書道を融合させることで
より自分たちのメッセージを分かりやすい形で伝えようとしている感じ。
実際、この日のライブのステージでも、ステージ中央に『書』のスペースが設けられて
いました。そしてそこに書かれた言葉が、『秋風センチメンタル』と『感謝』の文字。
なんだか、味のあるその『書』からは、
「歌えること」「音を奏でられること」「このステージに立てること」などなど
見てるこちら側に、いろんな『感謝』を伝えようとしている気持ちが感じられました。
ストリートライブを中心に活動してきたからかな?客に対するアピールの仕方とか
のせ方、あと物販(笑)とか、面白かったです。これからも、頑張って下さい。



そして次は、『アナム&マキ
もうね、とにかく「カッコイイ!!」の一言。感動し、この場に居れる事を感謝しました。
マキさんの深くハスキーな低音に、アナムさんの澄んだ高音。そのまったく異なる
2人の『声』が重なり合って生まれる『アナマキ』の世界は、泥臭く人間くさい、
しかも艶っぽい空気で溢れていた。
また、2人が掻き鳴らすギターの音は、
「繊細なんだけど、大胆。」
「色っぽいんだけど、男前。」
「激しいんだけど、キュート。」
そんな、攻撃的かつ生々しい、まさに色とりどりの世界‥本当にカッコよかった。
MCも面白かったし、客とのコミュニケーションのとり方も上手かったしね、
本当にアナマキの世界に引き込まれた時間でした。
今回演奏した曲の中にあった、アナムさんのお父様、河島英五さんのカバー曲である
「月の花まつり」という曲。
「人は亡くなっても、全てが無くなってしまうわけじゃない。
空に上って星になって、私たちを見つめてくれている。そんな歌です。」と
紹介して歌ったこの曲。なんだか、あの時、あの場所で、この曲を聴けた事を
今の私として、凄く凄く感謝しています。
本当に素敵なステージをありがとうございました!




そして、最後は『平川地一丁目』!!!


『ザ・平川地』というだけあって、龍之介くん・直次郎くんの2人の存在だけが
前面に押し出されているというより、4人でだからこそ作り出された音が
飽きさせない世界を奥深く感じさせ、迫ってくるようなライブでした。


竹ちゃんのドラムも、もりもりさんのベースも、スリルと迫力があった。
噂には聞いていたけど、『とうきょう』での竹ちゃんのドラムは、激しくて重い音が
「ドンドン」と体に響いてきて、揺さぶられるような感覚でした。
またもりもりさんのベースは、引き出しがたくさんあって、こちらが欲しいところに
欲しい音を飛ばしてくれるような、器の大きい厚みを感じました。
そんな2人だもん。タイトにもグルービーにも感じさせる絶妙さは、平川地の
新しい世界を引き出してくれているようでした。


だけど‥この日のライブで感じたのは、いい意味でその2人が
そんな『自分』というものをちゃんと出しながらも、あくまで優しく繊細に、
尚且つ鋭い目線で平川地の2人をサポートする感じが、私には伝わってきたのです。
私、他所でのライブ観てないくせに。まったく生意気な。笑
でも、すっごくそんな感じがしました。
あったかいなぁ〜支えられてるんだなぁ〜って。


正直言って、ココ仙台CLUB JUNK BOXでの龍之介くん・直次郎くんのギターの音は
こもりがちだったし、必要以上に誇張されたり、音割れがあったり‥してた‥と思う。
でもこの日の龍之介くんと直次郎くんからは、このメンバーだからこそ生み出せる音と
空間があるからこそ、自信を持って歌えるし、ギターも弾ける!と言わんばかりの
「安堵感」や「楽しい」という気持ちが溢れていて、それが観る者にも
伝わってきたライブだったように思います。
直次郎くんの笑顔が「それ」を物語っていたし、龍之介くんの、今、自分たちが
やりたい音をやってます!みたいな(?)陶酔した表情からも
「それ」を感じることが出来ました。



これが「今」やりたい、平川地の『音』なんだね‥



この日、全体を通してみて感じたのは、今回のツアーの対バン形式は
すごく2人にとって実り多い経験になっているんだなぁ〜っていうこと。
『秋風センチメンタル』さんや、『アナム&マキ』さんが
自分たちのステージを自分たちらしく本質を出した上で、平川地に温かい言葉と
気持ちを送り、繋げようとしてくれた姿勢。
そして龍之介くんの口から出た、「秋風センチメンタルさんやアナム&マキさんと
共演できたこと、同じステージに立てたことに感謝したいです。」という相手を敬う言葉。
そんな龍之介くんの姿からも、今回のツアーのステージをひとつずつ重ねることで
得た経験が、実り多い結果を生み出し、着実に二人に積み重なってるんだなぁって
感じました。この日のライブは、それらが反映されたものだったんじゃないかな?


きっとこのツアーで得た経験は、次に繋がる財産になるんだろうな。
でも、まだツアーは続きます。どうぞ、今回のツアーで今まで学んだことを
全て出し切る覚悟で望んで、楽しんで下さい。



で、超個人的感想。
今日の渋谷では、龍之介くんもアコギを弾いたとか‥
私、今回の仙台ライブで聴いた『せんこうの華』や『福田の夕陽』などの
新しいアレンジも、身震いするぐらい、すごくカッコよかったと思う。
『とうきょう』も、『時計の独り言』も‥
バンドだからこそ出来る音もエレキの音も大好きだし、斬新且つ違和感無く飛び込んできた。
でも‥‥でもそれと同時に、原曲の持つシャープで鋭角的なカッコよさを
改めて感じました。原曲の完成度がどれ程高いものだったのか、改めて実感。
だからね、またいつか、 存在感のある、ストイックなまでに音を削ぎ落とした
アコギだけで、それらの曲を聴きたいと思いました。
ストレートでリアルな、緊張感のある研ぎ澄まされたアコギだけの音で‥
我侭で貪欲。私って。



とにかく、いろんな意味で『感謝』ということを感じたライブでした。
素敵なステージを観せてくれた、3アーティストにも感謝。
この日、お会い出来た方々にも感謝。
そして何より、行けたことに感謝。
本当に楽しかったです。ありがとうございました!


あ〜〜〜、そういえば、帰りに私の車に乗った方々‥
私が発した「あの言葉」‥決して誰にも漏らさないように。笑
私のイメージが崩れますからっっ!!!!!!