太陽族に思うこと
宇都宮ライブのあと、「平川地かっこよかったーー!」とか「金髪なおじろ、ハル○○さんとこの○ーパード○フィーみたいだった〜〜♪」(すんません、解る人いないと思います)とか、ハイテンションで、叫べればよかったんだけど、気持ちははっきり言って平川地には全然向かなかったの。




それは、やっぱり、ライブ前にすごく人なつっこく話をしてくれたボーカルの花男さんはじめメンバーのみなさんが気さくで明るくて、こんな場違いなおばさんにもまじめに接してくれたことに本当に感動したことからはじまっていたんだと思う。
そして、ライブがはじまって「この中に必要じゃない人間なんて一人もいないんだ!」って、恥ずかしいくらいの台詞を大きな声で客席の一人一人を見るように叫ぶ花男さん。
「中学のときの俺は全然学校が楽しくなくて。盲腸で入院して、学校に戻ったら・・盲腸ってさ、毛、剃るだろう?そんであだ名が【ジョリ】ってついちゃって。笑うしかなかったけど、そのあだ名のせいで、そのひと言でほんとに学校がいやになった。中二のときに転校して、あ〜、これでやっと【ジョリ】って言われなくなる〜、もうそんなあだ名知ってるやつ誰もいねぇ〜って、思った。けど、中二って、だいたい仲間とかもう決まっていて、中に入れる感じじゃなくて、おまけに俺の走り方がヘン、とか言われてこんどついたあだ名が【サイ】。もう〜、ほんとやだった。
みんなといるときとか、平気でも、一人になったとき、あ〜、死んだら楽になれっかな〜、とか、ふっと思うかもしれない。だけど、生きててよかったって思う日が絶対来るからな。いま、こうしていられる自分、ほんとに生きててよかった!!」
なんか、すらすら〜〜っと、あのとき聞いたことばが(たぶんこういうような内容だった)蘇ってくる。
そうして歌うのが、「声」というメッセージ性の強い元気で前向きな曲。客が乗らないはずがない。感動しないはずがない。27歳の若者が若者を励ます曲を歌っている。汗まみれになって、笑いながら、「今が一番楽しい!!」っていういい顔して、歌っている。そして、花男さんひとりの空回りじゃなくて、族っ子っていうのかな?太陽族のファンが目いっぱい、おもいおもいの乗り方で、この時を楽しんでいる。中にはじぃーーーっと聴き入っているだけの人も居た。でも、きっと心は熱いに違いない。
「FRGR」のゲストで出演してくれたときに交わした龍之介と太陽族の公約があった。太陽族は「FRGRをみんな聞いてくれるように!」と、宣伝。龍之介は「太陽族の曲の中で好きな曲を歌う」というもの。
そしてアンコールのとき、ギターと譜面台をもって龍之介が登場。「【きみのせなか】とうい曲を歌うので、族っ子のみなさん、知っていたら僕と一緒に歌ってください。」演奏しはじめるのだが、何度仕切りなおしても、なかなか歌えない。舞台袖でニコニコ笑顔でその様子をしゃがんで見ていた花男さんが登場。「すみません!」と、謝る龍之介に、「声がいいから、もう、オッケ♪」と、あの笑顔で答える花男さん。なんて気の利いたことを言うんだろう。続いてそら坊さんも登場してくれて、なんとか歌う。太陽族ファンも、再度登場してくれた花男さんとそら坊さんに盛大な拍手。もちろん平川地ファンも「ありがとう〜」と声を掛ける。龍之介さんからすると「面目ない!」っていう気持ちでいっぱいだっただろうけれど、あの時間、両ファンがいい雰囲気を共有したと思う。
完璧じゃない【きみのせなか】のことを竹ちゃんが「面白かったな、公開リハーサル!」と、ちゃかす。
龍之介さんも納得がいかなかったのか「ぜひ、もう一度この歌をしっかり歌いたい。必ずどこかで。」と、約束をした。
龍之介さんが「すみません、僕、ほんとうに歌がどっかに飛んじゃって。ライブでやってないこっちの曲にすれば良かったかな〜、(ハミング)」と、いうと、客席の族っ子さんが
「あ〜!♪〜〜〜♪〜〜〜(龍の歌にあわせて歌う)」。
あ〜、あったかかったなぁ。


いつの間にか龍之介さんの話になっちゃいましたけど、太陽族さんの、大きい優しさとかお茶目さとか、ほんとに「太陽」みたいだなと、思った次第です。
あの激しいモッシュ&ダイブの客席には参加できないかもしれないけれど、CDを聞いてみたいな、と思います。
太陽族さん、ほんとにいいライブを見せてくれてありがとう。感動した!!




新曲【闇世に生まれて】という曲は今までで一番強い僕からのメッセージソング、と、紹介した龍之介さん。いいよ、いい曲だね!

もう少し「客いじり」が上手くなって欲しいなぁ。なおじろくんも、他人事のような顔してシラーっとしてないでさ、「ツッコミ」でも何かしゃべってよ!!
自分の感情をもう少しだけ、出して欲しいなぁ。
竹ちゃんやもりもりに、どれだけ救われているか、解ってるのかなぁ。
ま・・・・メロメロには変わりないんですけどね。甘やかしてばかりでも、ね。(笑)


それから・・・
太陽族さんのファンのあの乗り方は全然気にならなかった。いい雰囲気だったし、むしろ、ああでなくちゃ!って思うほど、熱くてよかった。
太陽族ファンに最前列や2列目を譲る。わたしも良番で2列目だったが少し下がった。
太陽族ライブが終わり、次、平川地、というときに、このときとばかりにドサクサにまぎれて後ろから前をめがけてくる・・たぶん平川地ファンが少なからず居た。
族っ子さんたちは「後ろに戻れない〜〜!」と叫び、もともと良番で最前確保していたお嬢さんたちは前に戻れない。自分の居場所だった最前列に置いたままのバッグが気になり、「バッグ、取ってください〜」という声がする。何とかしてやりたいが、真っ暗な中だし、足元が見えない。
押されたわたしたちも息が出来ないくらい苦しかった。「下がってくれませんか〜」「一歩づつ、下がってください〜」と、声を出し、ようやく肩が降りるほどのスペースが出来た。
見渡せば、最初と顔ぶれが違っている。
これは、ある程度仕方のないことだとは思う。でも、はぁ・・・。脱力。