忘れられないアンコール




7月6日、日本武道館でGOING UNDER GROUNDのコンサートがあった。
そのときのアンコールをわたしは忘れられない。
メンバーが一旦ステージを去る。
そのあと手拍子が鳴り響く。
ふと、小さな歌声が聞こえる。        
それはアリーナの客席から。
耳を澄ましてみる。
♪生き急ぐ僕らの鼓動 生まれたかった思いを ハートビート♪
「ハートビート」という曲のワンフレーズだ。
アリーナの歌声を一階席、二階席の客も感知する。
♪生き急ぐ僕らの鼓動 生まれたかった思いを ハートビート♪
♪生き急ぐ僕らの鼓動 生まれたかった思いを ハートビート♪
♪生き急ぐ僕らの鼓動 生まれたかった思いを ハートビート♪

わたしも夢中で歌った。
楽しくて楽しくて仕方がなかった。
武道館全体が大きな歌声でいっぱいに包まれている。
まもなくこの歌声に誘われて再登場した素生さんも、みんなの歌に声を重ねた。



♪生き急ぐ僕らの鼓動 生まれたかった思いを ハートビート♪




ボーカルの松本素生(そう)さんは、歌っているとき以外も決してめがねをはずさないと聞いている。
その大画面に映る素生さんの目からは、涙が溢れている。
めがねは真っ白に曇っている。でも、めがねははずさない。
その姿はとても滑稽にさえ見えた。
笑ってしまう。でも、
笑いながらも、なぜだか泣けてきてしまうような、震える感動があった。
「おまえら、みんな、最高だよー・・・」
肩を震わせて泣いている素生さん。
客席も、メンバーも、このコンサートがとても心地のいいものだと、満足しているのが伝わってくる。


のちに、このアンコールの仕方、を仕掛けたのはソーシャルネットワークmixi」のコミュニティらしい、ということを知った。
(本当かどうかは分からないんだけど、某巨大掲示板情報です。)


発端はどうであれ、客席の気持ちがシンクロして、大好きなアーティストを感動させることが出来たら、それは、素敵なことではないかなぁ。


あの日のあの場所が、ひどく懐かしく思い出される、今日この頃です。

ハートビート (CCCD)

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