[天然赤石便り]

ガーデナーとフラワーデザイナーの違いなのかな?



よく手入れされた花と庭を見せてくれて、いろんな人が集うお宅があります。
キャンドルや紅茶などの販売もしています。
あんなにたくさんのお花が咲くのだから切り花をブーケにして販売すればいいのに、って提案しました。
そしたら、面白い応えが返ってきました。





「友達もそう言うんだよね。そこは意見が分かれるんだけど。ガーデナーとしては花を切ったり、触られるのもいやなの。そこにあるままにしておきたいの。ガーデニング仲間はみんなそう云うよ?」
その友達というのは 布 花 の先生のことなんですけど、先生は本業はフラワーデザイナーなんです。
フラワーデザイナーの感覚からすると綺麗なお花は切って、家の中に飾ってこそ花がうかばれると思うのでしょう。
実際、先生は畑に多種類の花を咲かせて、アレンジ教室にもふんだんに用いているようです。
でも、ガーデナーはそうじゃない。花はあるがままに庭に咲いてこそ花だとおっしゃるんです。
わたしが
「わたしは花びらを触ったり揉んだりするのがすきだけど、よそのお庭の花でそれはできないから畑で花を作っているようなものなんだよ。」
というと
「うわー、触るとか迷惑。お花を頂戴とかいわれるのもイヤ。なんてこと言うの?って思う。」
ふーーん、そういうものなのか。
「わたしの楽しみは、畑の花を小さなブーケにして、かごいっぱいにしてご近所にくばることなんだけど。そうするとすごく喜ばれるよ?」
そう、わたしの楽しみ。
「えー、信じられない!!」


この会話だけ聞くと彼女はお花を大切にするあまり、少々出し惜しみ?する人なのかとも思う。
でもそうではなくて、それほどに愛情を注いでいるのだ。
美しいままの状態で咲き誇っている佇まいが、いいんでしょうね。
私の畑の雑草の如き花とは全く趣の違う、高価な花ばかり、繊細な栽培方法の花ばかりを丹精込めて咲かせている彼女だもの。
彼女のお庭で「このお花、欲しい!」って言わなくてよかった。。
愛でるだけにしておこうっと。



わたしの畑の花

沖縄産アップルマンゴーたいへん美味なり。
ゴチでした。