昨日はお話出来て本当に嬉しかったです。
祈ってますからね。















昨日、掃除機をかけている時に、フッと思い出したことがあります。
もう20年前ぐらいのこと。恥ずかしい話なんですが・・・



当時付き合っていた人に振られたんです。
理由は、今思い返せば口実だったのかもしれませんが、自分の夢のために東京に行くからって。
歌を歌ってた人なんです。
元々私が高校生だった時に好きだった仙台のバンドのVo.の人で、その時は一方的な片思いだったんですけど
その数年後、今はシカゴにいる友達がきっかけで、再会し、付き合うようになりました。
本当に本当に大好きな人だったんです。恥。


最後に一緒に過ごした日は、涙もなく、今までと変わらないような時間を過ごし、別れ際には笑顔で言葉を交わし別れたんです。
そして家に戻ったのが明け方の4時ころ。(私はいったいどういう生活を送っていたんだろう・・(/ω\)
当時私は母と2人で住んでいたので、そっと自分の部屋に入ったのですが・・・
その途端、全身から力が抜け、とてつもない孤独感に襲われ、泣き崩れてしまったんですね〜。
なんとかしてとにかく寝ようとしても、目を閉じたら今までのことが全部頭に浮かんできて眠れない。
苦しくて悲しくて虚脱感に包まれて、早く明るくなって!と祈っていたのを覚えています。
仕事に行けば少し気が晴れるかもしれないと思い、早く仕事の時間になって欲しかったんです。


でもどうしようもなくて、だんだん一人でいるのが怖くなってしまい、母が寝ている部屋へ行き、
そっと母に背を向けるようにして隣に横になりました。
その頃の母と私はあまりいい関係ではなく、口を開けば喧嘩ばかり。
だから隣に居ながらも気付かれたくなくて、声を押し殺してポロポロ泣いていました。
でもしばらくすると母が起き出し、何も掛けずに2月の寒い時に横になっていた私にそっと布団をかけ、また横になったんです。


結局一睡も出来ないまま時間が過ぎ、朝になりました。
外が明るくなるまで、時間にしたらたかが2時間程度。
でもその時間が、まるで止まったかのように長く長く感じられたのを覚えています。
朝、身体を起こしてからは、母と私もいつも通りの風景。
でもどう見ても私は泣きはらした顔をしているのに、母は何も問いませんでした。
母の隣で寝ていたことについても、何も聞いてこようとはしません。
いつもと変わらない母の表情に、気付かれてなくてよかったと思いながら
私は何事もなかったかのように振舞うのに必死でした。


その時の母のことを、20年ほどたった今、急に思い出したんです。
今思えば、あの時母は何も言わなかったけど、本当は何もかもすべてお見通しで
そっと布団を掛けてくれたのも、母なりの温かさで包み込んでくれたのかもしれないし
何も言わなかったのも、不ぶっきらぼうな母なりの気遣いと優しさだったんだな〜って。
結局私は、母に甘えていたんですね。そんな母に今は感謝し、不器用な生きざまもとても愛しく思えます。


そんなことを、肩のくいこむような痛さに耐えながら(T▽T;) 12kgの重たいHをおんぶして
掃除機をかけている時、思い出しました。笑。
私も、娘の母。
私はもし娘が失恋したら、母親として何が出来るかな?