少し前なんですけど、吉田 昌 太 郎 さんの「糸の宝石」展を拝見しに恵比寿のリムアートさんに行ってきました。







ポスター(チラシ)もカッコイイ。紙質からして、「これは捨てられない」と思わせてくれる。
レースの見本と、その下には手書きの文字で編み方を説明してある指南書(フランス語)。












パリの蚤の市で出会った段ボール箱。その中にあったものとは・・・
なにやらレース編みの練習を記録したものらしい丁寧な文字で書かれた編み方の手ほどきメモと、そのレースの見本。
吉田さんはその一枚一枚の美しさに、これはこのままにしてはおけないと感じる確かな何かがあった、と記している。
説明に寄れば、おそらく修道院の女性たちが様々な鉤針編みの模様を創作して、それを町のお嬢さんたちに教える、そのことによって報酬をいただいていたのではないか、ということでした。




本の装丁。これは一般発売用の白バージョン。
他に限定100冊用の黒バージョンがある。こちらは今回展示したレースのなかで気に入った一枚を収納できるBOX型の本になっている。
本には、今回展示された100のレースが載っています。図録、というかんじ。
眺めているだけで幸せな気持ちになります。
古いものを見る楽しみにつて語る吉田さんの気持ちも垣間見ることができたこの本。


美しいものの記憶。
いずれは形もなくなってしまうかもしれないけれど、流れ流れて今、僕の元へと届いた。
この宝ものをすこし、ひもといてみたい、素敵な少女に出会えるかもしれないから。


吉田さんの本より。




サインをお願いしてみました。「はずかしいから」と言いながらも、書いてくださいました。
やった♪
リムアートから帰る土器さんとすれ違った。
すかさず友達が「こんにちは!」と声をかけた。
はっとした表情でこちらを見て、笑顔で「こんにちは!」と答えてくれた土器典美さん。
この人と出かけたときは、よく著名人と遭遇する。
反応が素早いところはわたしとは正反対だなと思う。
ささいなことだけれど、瞬時に著名人と認識できるのは彼女の知識の豊富さを裏付けるものだと思う。
興味の奥深さも、彼女にはかなわないな、と思う瞬間である。