15日、宮城県石巻市の沖合いに浮かぶ小さな島「田代島」に行ってきました。
この島は別名「猫島」と呼ばれる、島民より猫の数が多い「ねこの島」。
島民の高齢化、過疎化が進み、大泊と仁斗田の2つの集落があるのみの、本当に小さな島です。
でもそこには、とても大きな感動がありました。






  石巻北上川河口船着場から船で約1時間。


  この日は天気も良く、日差しがとても強い一日でした。



この、猫たちが自由に暮らす田代島は、「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった島だそうです。
人口は年々減る一方で、現在は70人ほどとのこと。
最近は「ねこの島」として雑誌やテレビでも取り上げられ一躍有名になり、私のような観光客が多く訪れるようになったそうですが
決して観光的に整備されているとは言えないこの島は、どんなにここを訪れる人が増えようと、いつもと変わらない風景と、
変えることの出来ない空気が流れていて、ゆる〜くのんびりと、人間と猫が自然の厳しさ・自然のありのままの姿の中
共存している光景がありました。




坂が多く、そこに複雑に家が立ち並んでいる集落。廃屋が多い。
私たちは仁斗田港で降り、その後島内をのんびり散策しながら歩き回ったのですが、
ベビーカーを押して歩くのはキツかった〜!笑



田代島には、マンガアイランドと呼ばれるキャンプ場があります。
漫画創作が体験できる「センターハウス」や、猫の形をしたロッジが2棟。
このロッジ、漫画家のちばてつやさんと里中満智子さんがデザインした猫型ロッジで、宿泊もできるそうです。





  ちばてつやさんデザインロッジ     里中満智子さんデザインロッジ




肝心の猫たちですが、真夏のじりじりとした日差しが照りつけるお昼頃・・ということもあってか
思っていたよりも、あまり出会いませんでした。
でも日陰のところに目をやると、涼んでいる猫たちと遭遇。





  
  


写真は、出会った猫たちの一部。みんなその姿は堂々としたものでした。
全体的に黒猫が多かったように思います。
飼い猫というのはおらず、野良猫というよりも居候猫として島民の方々から可愛がられ仲良く共存しているようです。
猫がとても大事にされている島。ここは猫にとって穏やかで住みやすい場所なんでしょうね。猫の楽園という人もいるみたい。
でも私にはそれ以上に、人間の寄り添った愛情を受け、厳しい自然の中、1日1日を生きる外で暮らす猫たちのありのままの姿がそこにはあり、
一見のんびりしているように映る中にも、生や死もありのままに受け止め生きようとする強さを
この島に暮らす猫たちから感じました。





島の中ほどにある猫神社。島の漁師にとって大漁の守護神である「猫神様」が祀られています。
この島は昔から漁業で生計を立てていて、猫は大漁を招くということでずっと大事にされてきたそうです。



私たち家族はこの日約4時間島内をのんびり歩いて散策したのですが、本当に何もない島。
異次元に迷い込んだかのように何度も錯覚に陥ったほど。
あるのは綺麗な海と、空気と、風。
そんな豊かな自然と、そして自然の流れにそってゆったりと助け合い寄り添って暮らす人と猫の姿があるだけ。
でもそれがこの島の一番の宝物かもしれませんね。






本当に楽しい時間でした。行くことが出来てとってもよかったです。
この島に猫の写真を撮りに来る方も多いそうで、私も行く前はいっぱい撮りたいなぁ〜と思っていましたが
実際は写真を撮ることに集中せず、とにかく家族5人でいろんなこと話しながらいっぱい歩きました。
それはとても穏やかな時間で、この島の自然の恵みが与えてくれたんだと思います。



でもね・・・グーグーに会いたくて会いたくてたまらなくなってしまって!笑
帰りは家路を急いだ私たちでした。






                      グーグーは・・かな?