旦那さんの趣味はクラシック音楽鑑賞。自分の席がリザーブされていて、いつも同じ席で聴けるという会員になっている。東京交響楽団の「東京オペラシティシリーズ」と、もう一つ「東京芸術劇場シリーズ」だったか。。いつもは旦那さんよりすこし年上の同じ趣味の女性とペアで行くのですが、今回は彼女の都合で行けなくなり、わたしがお誘いを受けたのです。そうね、年に1,2度、こういうこと(ピンチヒッター)があります。今回はヴァイオリンのソリストナージャサレルノ=ソネンバーグさんという女性でした。曲はブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第一番(ト短調作品26)。アンコールではラフマニノフ:ヴォカリーズ!(聴けて良かった〜。好きな曲です)力強くダイナミックで情熱的、かつ、繊細な独特の音を奏でる素晴らしい演奏を聞かせてくださいました。
が・・・
休憩をはさんで始まったブラームス交響曲第一番(ハ短調作品68)で、やっちゃいました。居眠りを・・・。
「すぴー」っと、いびきをするたびに袖をこずかれて・・・・。
旦那さんはちょっと怒っていました=3
ごめん〜。
ごめんなさいってばーーー。




オペラシティの広場ではオカリナ奏者のかたが路上ライブをしていました。美しい音が聴こえていました。



始まる前に写真を撮らせていただきました。
私たちの席は2階のボックス席。
パイプオルガンがきれいです。このオペラシティホールは本当に美しい建物です。



席の真下がオーケストラが演奏するステージです。




奥行きがある客席。
クラシックはどうもねぇ〜。
気持ちよく眠れるんだもん。。




オペラシティに向かうとき、新宿から私鉄に乗り換えるのでホームに並んでいた時、隣の女性のファッションが素敵だったので小声で旦那さんに話しかけました。
赤:「隣の女性、すてきね。赤いハイネックと、黒いコートに赤いバラのコサージュ。手袋も赤い革だよ。」
旦那:「ほんとだ。似合ってるね。」
その女性は北欧系の外国人で、シルバーグレイの頭髪で、ややお年を召している方でした。黒のロングコートにブーツではなくパンプスを合わせ、目を引く胸元の赤いバラのコサージュは温かみのあるフェルト製だったと思います。
不躾なほど凝視したわけではありませんが、なんとなくそのかたもこちらを見ているような気がしました。
その後電車に乗り込み、そのことはすっかり忘れていたわたしでした。ひと駅目で電車を降り、小さな雑貨屋さんなどを覗いてからオペラシティホールの入り口付近まで来たとき、唐突に
旦那「会釈された」
赤「え?誰?知りあいの方でも?」
旦那「いや、さっきのあの赤いコサージュの人だよ。振り向いてみ。まだいるんじゃない?すれ違いざまに、微笑まれたよ。」
まぁ。
わたしたちの会話、聞かれていたのでしょうか?
わたしたちが赤いコサージュの彼女を覚えていて、「あっ。先ほどの方も、同じコンサートを聴きにいらしていたのね。」と、思うのなら話はわかります。
でも、こんな地味なカップルにわざわざ会釈をしてくださるなんて?
わたしたちはあの方が「外国の人だから日本語がわからない」という先入観があったのでしょうか。実は日本語が堪能で、小さな会話も聞き取っていたとしたら。
彼女を「素敵だ」と、褒めていたことを彼女が不快に思わずに聞いていてくれたのかな。だから、偶然ふたたびすれ違ったわたしたちに会釈などをしてくださったのかな。
ちょっと嬉しい出来事でした。