映画  天然コケッコー!!


・・・・・良かったっ!!
・・・・・すっごく良かったっっ!!





この漫画(原作くらもちふさこ)は、15年位前、まだ息子が小さかったころ、本が毎月友達から回ってきていて読んでいた。そのときの印象を強く憶えている。
連載初回の号・・、会話とか、文字がすごく少なくて、風景描写ばかりだったような気がする。絵も、いままでのくらもちさんとは違う、なんていうか、荒いんだけど上手い!登場人物も、小さな小学生まで丁寧に描写されていた。
「映画みたいな漫画だねぇ。今回のくらもちさん」そんなふうに友だちに話していたのです。でも、映画にするには配役が難しいねぇ。(今から15年くらい前のことです)方言だよ〜。方言を上手くしゃべれる女の子なんているの?ああ、とんでもない田舎で、とんでもなくのんびりしていて、周りがみんな親戚みたいな付き合いで。。そんな映画、難しいねぇ。でも、映像で見てみたいなぁ。そんなふうに思っていた漫画だったのでした。
だから、「映画になる」と知ったときは飛び上がらんばかりに驚いてしまった。
配役めちゃくちゃ気になります。なんといっても東京からの転校生「大沢広海(おおさわひろみ)」の役が気になるではないか。その役を、岡田将生くんがねぇ〜、射止めたんですね。
岡田君を起用するにあたって、『芝居的には、オーディションで監督が頭を抱えたほどの未熟さなのですが、そのあやうさを含め、なぜかみんなが目を奪われ、つい笑ってしまうような不思議な魅力を持っていました。』と、脚本の渡辺あやさんがくらもちさんに宛てた手紙に書かれています。(パンフレットより)
岡田くんはいかにも東京の子どもという垢抜けたイケメンさん。
いやー、良かったです!!

右田そよ役の若手女優さんの夏帆さん。方言がかわいかったー。
笑顔も可愛かったし、天真爛漫な右田そよ、そのもの。いいですね〜♪
きれいな風景とか田舎の床屋さんや雑貨屋さん(都会のそれとは全然違う、よろずやさん的な)、郵便局、古い平屋建ての木造校舎(個人的に非常に萌えポイント高い!)そんなものが写っていれば大抵はわたし好みの映像。。(単純です)そこに丁寧に撮影された季節の移り変わりというたいへん素晴らしいきらきらしたものが、ふんだんに盛り込まれています。
物語の中でのキスシーンにはおもわず笑ってしまうんですが。無邪気なキスがかわいらしい。キスシーン、いいですね〜!!
パンフレットの中で、相田冬ニさんというライターさんの「魔法がとけて、恋がはじまる」というページには唸りました。いえいえ、このパンフレットね、すごくいいです。内容が濃い!写真もいい!

「この映画には車はほとんど出てこない。思春期映画につきものの自転車も出て来ない。」って書いてあって、自転車シーンがいっぱいあった映画(^^)のことを激しく意識しました。。ははは。



映画は、『檸檬のころ』の舞台挨拶も行われた渋谷シネ・アミューズで、見てきました。緑の滴るような映画のあと、都会の人の波にまぎれて歩いている自分が少し不自然な感じがしました。
そよが修学旅行で味わった「都会」。
わたしも田舎から初めて東京に出てきたときに同じものを味わったなぁ。
頭の中が騒がしいの。
でも「いつかは仲良くやれそう」
そんな風にわたしも思った・・・のかな?


主題歌はくるり
「言葉はさんかく こころは四角」っていうタイトルの曲なんですけど。
「言葉は三角 心は四角」とか、「ことばは三角 こころは四角」とか・・じゃあ、いけないんですよね。(涙)
合っているようで合ってない・・何度か書いて、直しました。ことばづかいって、難しいねぇ。(^^)
http://d.hatena.ne.jp/video/youtube/0v5qnSaIeS4