品川で見つけた廃屋。工場跡なのかと思ったけれど、裏に回ってみたら、まだ人の気配がした。
わくわくするの、この枯れたツタの絡み方・・。





この建物の水道のバルブ?いい味出しています。素敵ーーー。



田窪恭治さんの「林檎の礼拝堂」という本。
ノルマンディーの田園風景の中で、廃墟と化していた礼拝堂。その礼拝堂に新しい命を吹き込むー、といったらあまりにも簡単な説明なんだけど、まぁ、それがとても素敵なんです。
屋根に使われた色とりどりのガラスの瓦の美しさ。礼拝堂の中から見たらどんな景色なんでしょう。
内部壁面には林檎の絵。絵の具の層が30回塗り重ねられている。一番上に「白」を塗り、それを「削る」ことで内部に塗られている「色」を出していくという作業。
そうして生まれた林檎の絵は繊細且つ大胆で美しい。
この間、TVで近代建築の巨匠ル・コルビュジェ作の「ノートルダム・デュ・オー(通称ロンシャンの礼拝堂)」を見たんです。ユニークな外観と、不規則で不可解な窓の数々。礼拝堂の中はいろんな形の「ひかり」に溢れていて、すごかった。
礼拝堂というもののイメージを覆すデザインと発想に圧倒された。
TVを見たあと田窪さんの本を何気なく開いてみたら、ちゃんと(笑)この「ロンシャンの礼拝堂」のことにも触れていた。「確かな存在感に多くの示唆をうけたのです。」と。
礼拝堂ってさ、、、いいですよね。(結局はそこを言いたいの。笑)
しんと静まった空気の中に立つ。そのことが、いい。
宗教的なことについてはなにも分からないけれど。