愛する人の記憶

昨日のruruさんの日記を読んで、わたしも思ったことがある。


うちのお義父さんはお義母さんを亡くして9年になる。その頃わたしたちの近所に引越ししてきたのです。
お義父さんの記憶は素晴らしくて、昔お義母さんと訪れた旅行のルートやその土地で何を食べたのかとか、詳細に語ってくれる。
今も、ほぼ毎月一度は訪れる京都のお寺さんめぐりなどはバスの時刻から予定滞在時間まで細かくスケジュールが組まれている几帳面なお義父さん。
今は立ち直ったお義父さんだがお義母さんが他界してからの3年ほどは痛々しかった。
まるでお義母さんが今も家にいるような語り方。
「そろそろ帰るよ。お母さんのご飯の支度しないといけないからね。」
外食をしても「これとこれ、お母さんのお土産にするから別に作ってもらって。」
愛していたんだなぁ、って、思う。そしてこれからも、愛し続けていくのだと。
朝晩のお墓参りは欠かしたことがない義父なのです。



わたしの姉の旦那様のお父さん、姉にとってのお義父さん。
この方はいわゆる認知症だ。徐々に徐々に進行している。
姉の旦那さんのお母さんは病気で亡くなられていて、だからお義父さんは再婚されたのです。
お義母さんはとても良い方なのですが。
お義父さんが「あなたじゃなくて、もう一人、いるでしょ。お母さん、どうした?」って聞くのですって。
認知症という病気でも残っている記憶って。。。
お義父さんの心の中に深く眠っている前の奥さんの記憶。
この話を聞いて胸が熱くなりました。愛していらっしゃったのだと思います。



さて、わたしは・・
このままきっと年を重ねて認知症になると思います。(母もそうなので)
そのとき何を口走るのだろう〜〜!
コワイですねーー。(滝汗)

箱買いしてしまったガラスペン。・・かわいい・・・