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「むかし、買ったことあったはず」と思って探してみたら、こんなにいろんな色の原毛がみつかりました。
きれい〜。小淵沢のマザーアースというお店で買い求めた、淡い色の原毛たち。




木の実や玉ねぎの皮など自然の染料を遣って、染めたこともありました。
ミモザ、紅花、やしゃぶし、ハルジオン、よもぎ・・
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なつかしいなぁ。「1994年」ってメモがありました。15年前とか。。
手織の教室に通ったものの、織機を持っていなかったのでひたすら原毛を染めたり、ハンドカードしたり、紡いだりして、糸作りをしていました。わたしとしては、「織」より、「自然素材で染色」をしたかったので十分でした。
20年以上前。
通りがかりに立ち寄った「手織の作品展」にひと目ぼれして頭から離れなくなり、しばらくした頃、いただいた名刺をみながらおそるおそる電話して、なにもわからないのに「やってみたいので、習わせてください」って頼みこんだんです。
その方は大学の講師をしていらっしゃるかたでした。どこの誰かもわからないわたしからの突然の申し出に、すごく困っていらっしゃいました。(笑)そうですよね、普段は大学の生徒さんや卒業生の方にしかご自宅では教えない、つまり、カルチャースクールのノリで、来てもらっては困る。ということだったのでしょう。
「一カ月に一度の教室で、お月謝は1万円ですけど、よろしいですか?」と先生はおっしゃって。今思えはお高いお月謝だとわかるでしょうに、そうまでしてわたしを断りたかったのかもしれません。あのときは「そんなものなのかな〜・?」って、ほんとに空気の読めない人だったの。わたし。
先生のお宅は古いお屋敷で石段を登って、重いドアをあけるとホールがあり右側が客室。そこを教室にしてくださっていました。生徒さんはわたしのほかに一人だけ。ストーブの上で汚い原毛を煮て、洗って、染色して・・。
先生が旅行して持ち帰ったというタイやインドネシア少数民族の衣裳の細かな刺繍をみせていただいたり、綿花が木綿糸になるまでの経過の糸を何種類かいただいたことも、よく覚えています。お菓子やお茶をいただいて、ちょっとしたサロンのようでした。
緩やかな時間の流れと、絵に描いたような古い瀟洒なお屋敷で過ごすとき、わたしは満ち足りた気持ちで、幸せでした。(笑)
ほどなく出産を期に、東京から埼玉に引っ越したので通うのをやめてしまいました。



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原毛ひとつから、いろんなことを思い出しました。なつかしいな。
さて、そんなことを考えながら手を動かしていたら、出来上がりました。
二つ目のブローチです。



ぜんぜん話は変わりますが
最近のお気に入りバターについて。(汗)
生協で注文してみた鳥取の大山(だいせん)バターが美味しいです!!
チャーン製法っておそらく、昔ながらの作り方だと思います。
まろやかで、バターナイフを入れた時の感触がいいんです。
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佐渡バターと大山バター、両方美味しくいただいています♪