太陽族 復活ライブ!! 






すごかった!!
族っ子さんたちの一体感に圧倒された。









会場の渋谷クラブクアトロはとてもきれいでおしゃれでした。名古屋、心斎橋のクアトロと似ていて大人のライブハウスという感じ。





昨年6月、脱退を決めた二人のメンバーと最後の演奏をして、バンドという形の太陽族は一旦休止状態に入りました。その後はボーカルの花男さんとギターのそら坊さんの二人でアコースティック弾き語りで活動をしていました。
あれからきっちり8か月。
バンドとしての太陽族が戻ってきました。
古い古い付き合いの、新しいメンバーをお迎えして。
フロアにはこの日限定のTシャツを着た族っ子さんたちが溢れ、それぞれに興奮を隠せない様子で開演を待っていました。この雰囲気がいいなぁ。照明が落とされ、いよいよ開演というそのとき会場から湧き起こった唸りのような声、ざわめき。いいなぁ。
メンバーが登場していよいよはじまり!花男さんはじめみんないい顔してる!




一曲目の曲名わからない。二曲目で「ノープロブレム」。テーブルがついた椅子席に座っていたわたしに、隣の知らないお嬢さんがそっとわたしのカバンの上に紙飛行機を二つ、置いてくれました。
この曲には「♪飛ばそう 紙飛行機を〜」という歌詞があり、そのところで、みんな自由に紙飛行機を飛ばすんですね。各自用意してくるのが族っ子さんたちのセオリー(笑)みたいで、わたしもこの歌が大好きです。
3曲目ではやくも「手をつなごう」。会場は大盛り上がり!わたしも知らない隣の人と手をつなぎました。右手も左手も知らない人。すごく新鮮でした。あ〜、太陽族、いっぱいいいファンがいて素敵だなぁ。


自分も楽しみながら、集まっている人のその顔、というか楽しんでいる人たちの雰囲気を感じることが、わたしの習性(?)なんですが、ぐる〜〜〜〜っと見渡していると、なんだかじわっと涙がにじんできてしまいました。ステージを見つめる熱いまなざし。
観ている側の人たちもみんなみんなすごくいいお顔してる。
温かい人の空気。首に巻いたタオルで涙をぬぐう友達をぎゅーって抱きしめるという光景があちこちで見受けられて、観ているこちらも感動したの。


中央フロアでは「モッシュ、ダイブ禁止!」という大きな文字の張り紙なんかしらねーぜ!!って無視した若者たちがうねり、ぶつかり、人の頭の上を転がり、花男とハイタッチ!なんとも元気で楽しい光景。10人以上は転がってた。女子もけっこう転がってた。笑
ステージではとにかくそら坊さんが楽しくて仕方ない!!という顔でまん丸の目を全開して、新しいドラムりょうさんとたえずアイコンタクトをとっていて、そのたびに満面の笑顔でこたえるりょうさん。ドラム、いいよ〜!力強くてかっこいい!
ベースのまるちゃんは会場から「まーるー!」と、声がかかっても、そっちのほうを見れないくらい緊張しているようでしたけど、真面目でシャイな人なんだなぁっていうことが伝わってきました。でもしゃべると意外としっかり大きい声で立派な大人でした。笑




花男さんの声もすごく調子がよくて、聴いていて気持ちよかった。
「今日、一人で来ている人もいるかもしんねーけど、楽しんでいってください。」だったか・・・いつもなら「今日ここに来てるやつ、絶対『一人』にはしねーからなっ!」って言うよね。
それはただ単にひとりで来ているということだけでなく、どこか孤独や疎外感にさいなまれている人の心を真正面から受け止める覚悟にも聞こえて、こういうクサイこという花男くんを恥ずかしくもあり、尊敬。
「かかってこいやぁ〜!」って、これもお決まりのセリフだけど、今日はオーディエンス側から「かかってこいやーーー!」って言われていてほんとに嬉しそうな花男さんでした。
太陽族は「はなたれ」とか「くそガキ」とか、そういう言葉を発するので最初はちょっと「汚い言葉を使うグループはやだな」って思っていたんだけど、それは花男流の愛情表現なんだと思うと、カワイイかな。
最後の最後まで会場は盛り上がり、復活の日を喜び合い、最高のステージでした。聴きなれた音が戻ってきてほんとに幸せな時間でした。
新メンバーのご両親も札幌から上京されていました。息子さんの新しいスタートをどう思ったかな。




会場の中にも、また、出口付近にも、わたしの知らない若いバンドさんたちがたくさんいて、「今度○×でライブをする○▽です、よろしくお願いします!」と、チラシを配ったり、サンプルCDを手渡してくれたりしていました。
『音楽で食べていく』ことは、生半可なことではありません。好きなことを仕事にしたい。そのことを貫くためには「正社員」では時間が不規則でお勤めが難しいだろうし、金銭面で不安定なんじゃないかなって、家族の方は心配だろと察します。
好きな音楽を聴いてもらってCD発売して(インディーズでもメジャーでも)さて、それから大勢の人たちに認知してもらう・・。途方もない夢のような道。



いつかは道歩く人の誰もが自分たちの音楽を耳にしてくれる、そんなアーティストになりたいと望む人たちがたくさん、たくさん居る世界。
そういえば、英会話教室をしている友達がこう言っていました。「あまり大きな夢を持っても叶えられないので、夢は大きく持たないように」と生徒に指導する学校教師もいるのだとか。
自分の持つ夢が大きいと気がついた時からがその人が地道に努力するきっかけになるのに。自分がこういう姿であって欲しいという願望があって、前に進めるんじゃないのかな。




話が横道にそれてしまったけど、
太陽族、やめないでよかった〜〜〜!!」って言った花男くんのその笑顔の向こうにどれだけの努力と苦悩があったかなっていう思いがよぎったよ。
本日のライブは、ライブCDとして3月に発売されるそうです。自社レーベル、バナナムーンから。
ライブ会場とネット予約限定らしいけど、その時の特典として今日会場でみんなが飛ばしてくれた紙飛行機をつけるつもりなので、みんなライブ終わった後足もとに紙飛行機が落ちていたら、入口の人に渡して帰ってやー!って、花男さんがお願いしていました。
花男さんらしいや。(笑)










クアトロの照明設備は完ぺきで、ステージが発光しているよな、あの独特の神々しさがあった。
こういったステージで、あの兄弟が歌うのを、わたしはどれだけ多く幸せな気持ちで見てきたんだろう。
当たり前のことみたいに彼らの演奏を甘受していた。
あの日々がほんとうに宝物のような日々だったと、痛く切なくわたしの心に言い聞かせられた、そんな時間でもありました。。。